決めるということ、そして…

決めるということ、そして…

 福島県よろず支援拠点コーディネーターの湯田晋介です。

 経営者の仕事って何?そんなテーマを良く聞きます。

答えはそれぞれで何が正しいとも言い切れませんし、大きく俯瞰してみたものや、事業やプロジェクト、現場の采配など、詳細について語られることもあるでしょう。

 いつだったか「経営者の仕事は‘決める’こと」ということを聞いて、なるほどと感じたことがあります。

あの有名な経営学者ピーター・ドラッカーも経営者の役割として「事業の決定」「資金配分の決定」「人材配置の決定」の3つの「決定」を挙げています。

 経営と限らず、実は人間は1日に35,000回近く決断をしているそうです。
 
 「決断」というと覚悟して判断するイメージがありますが、人間が生きているその刹那にもいろいろと決めているのでしょう。
 朝、二度寝するという選択…起きるという選択…テレビをつける…顔洗う…トイレ行く…確かに考えてみると、たくさんのことを決めてますね。

 そこには‘やることを決める’ということと‘やらないことを決める’も含まれます。
 
 経営に関する決定には「責任」がつきものです。
経営者は何をやって何をやらないかを決める。
重要なことであれば悩みに悩む。
そこの苦労も私は隣で見てきた経験がたくさんあります。

 ともすると、私たちのような経営を支援する者はその「決断」に至るまでのきっかけをつくるお手伝いともとれますね。

経営者は孤独だとも言われます。決断するときにそばに誰かいてくれることはとても心強いことかもしれません。

最近、インボイスセミナー、電子帳簿保存法セミナーなどの講師をさせていただくことがあり、受講された方にたまに言われます。

「様々な選択肢から選ぶことを悩むより、あなたのところはこっちがいいから、こうしなさいと言われた方が楽なのだけれど…」

「あなたはこちらの方がいい」私はなるべくそれを言わないようにしています。
もちろん経営者は楽になるかもしれない…ただ、後に人のせいにしたり、また「悩む」ということから逃げてしまう、いわば経営者としての決断力が低下してしまうケースがあったからです。

もちろん「良い」を選択するのは必要ですし、誰だって「良い」選択をしたい。させてあげたい。

でも、誰がそれをやる前から「良い」とわかるというのでしょうか…。

そんなことを考えているときにある言葉に出会いました。

「最適な道を選ぶ」のも大事だが「選んだ道を最適にする」ことがもっと大事である。

人間って不思議ですよね。私もこう考えるだけで悩むことが減りました。単純な人間です。

ただ、ランチで他人がおいしそうに食べているのをみると「おいしそうだな。あっちの方が良かったかな?」とは思ってしまうことはあります(笑)

「選んだ道を最適にする。人のせいにしない。」そういう人に私はなりたい。

経営の分析や改善には論理的思考が欠かせません。
しかし、私は情熱的に名言に心動かされる。どうもそちらのタイプのようです。


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