福島県よろず支援拠点の「コロナ禍における事業者支援の取り組みについて

福島県よろず支援拠点の「コロナ禍における事業者支援の取り組みについて

福島県よろず支援拠点チーフコーディネーターの木村です。
1月20日、福島市でふくしま経営支援連携協議会による「コロナ禍における事業者支援のためのシンポジウム」が開催されました。テーマは「コロナ禍における来年度の中小企業支援の展望
です。
福島民報社の企画・協力のもと会場には約80人が参加し、同時にオンラインで配信されました。
一部は中小企業庁長官の角野然生氏が「新型コロナ禍における中小企業の現状と施策、福島に対する思い」と題して講演。
二部は東邦銀行の佐藤稔頭取、福島県よろず支援拠点の木村俊朗チーフコーディネーター(私)、株式会社大川荘 渡辺社長、株式会社光大 根本社長がアフターコロナを見据えた取り組みなどをパネルディスカッション形式で討論しました。
以下、わたしがパネルディスカッションで金融機関はじめ県内の支援機関、および県内中小企業事業者様に向けて話した内容を要約します。

■よろず支援拠点の紹介

  • よろず支援拠点は中小企業庁が、全国47都道府県に設置した無料の経営相談所です。
  • 中小企業の経営課題は「資金調達」「経営改善」「売上拡大」「人手不足」「事業承継」など多岐にわたっています。
  • よろず支援拠点はどのような経営課題に対しても、無料で、何回でも相談いただける伴走型公的支援機関です。

■令和3年度の福島県よろず支援拠点の実績(年換算値)

  • 名寄せ後の延べ相談者数・・・1045件 昨対131%
  • 延べ相談件数・・・3109件 昨対177%
  • 相談対応した経営課題の数・・・8704件 昨対141%

■令和4年度の活動方針

  • 「誰一人、経営者を取り残さない」「経営者の夢を地域みんなで応援」するワンチームふくしま 合言葉は「まず、よろず! 」
  • 県内には官民合わせて多くの中小企業・小規模事業者支援機関が存在していますが、多くの経営者は、その存在を知らず、使い方がわからず、経営相談という一歩が踏み出せないでいます。
  • だから私たちは「まず、よろず!」を合言葉に、いつでも気軽にどんなことでも相談いただけるようメッセージを発信していきたいと考えています。

■ウィズコロナ、アフターコロナを見据えて、今必要な伴走支援とは

  • 伴走支援において最も大切なことは、支援する側とされる側が、共にゴールを共有することです。
  • 伴走支援を行う際は「支援ロードマップ」を事業者に提示し、腹に落としていただくことが重要だと考えています。
  • 個からチームへの変革。令和4年度、よろず支援拠点は、コーディネーター「個」から、チームとしての体制づくりを行います。更に、よろず支援拠点「個」から地域連携支援チーム運営を目指します。
  • ビジネスプロデューススキームの強化。事業者、支援機関の方々とともに伴走支援を行うためのビジネスプロデューサーの育成と、ビジネスプロデュース機能の強化を図ります。
  • 目的は事業者の「課題解決」であり「ビジョンの達成」です。

2022年、よろず支援拠点も開設から9年目を迎えます。年末、少し落ち着いてきたかと思えたコロナウイルスも、1月からオミクロン株が猛威を振るいはじめ、福島県も蔓延防止等重点措置が適用されることとなりました。県内の経営者様におかれましては、いつ落ち着くか知れないコロナウイルス感染症に不安を大きくしていることと思います。ぜひ、「まず、よろず」にご相談ください。皆様と一緒に考え、一歩一歩、前進していきましょう。


《ご相談受付窓口》
福島県よろず支援拠点 郡山事務所 TEL.024-954-4161
福島県よろず支援拠点 福島サテライト TEL.024-525-4064
福島県よろず支援拠点 いわきサテライト TEL.024-525-4064
福島県よろず支援拠点 会津サテライト TEL.024-525-4064
福島県よろず支援拠点ホームページ 福島県よろず支援拠点
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