私の一冊「自省録」
こんにちは、ブログを担当させていただきますコーディネーターの菅原と申します。
私は経営改善、事業計画の策定などを担当しております。「金融機関から事業計画を作ってほしいと言われたけど、どのようにすればよいかわからない」などの悩みがありましたら是非ともご相談ください!
今回は私のおすすめの一冊「自省録」についてお話ししたいと思います。
自省録は第16代ローマ皇帝のマルクス・アウレーリウス(西暦121-180)によって書かれたものです。
マルクス・アウレーリウスはストア哲学を学び、西暦161年(40歳)に皇帝即位後、西暦166年(45歳)から176年(55歳)ごろまで執筆したとされています。そして西暦180年、58歳で亡くなりました。
この本の原題とされているのはギリシア語で「ta eis heauton」。
意味は「自分自身のために」という意味になるそうです。
この本が「私の一冊」となった理由は
- ストア哲学を学ぶ機会を得られ、考え方を大きく見直すきっかけとなった。
- この本の訳者の神谷美恵子の様々な著作に触れることにより、彼女の考え方、彼女が影響を受けた先人を知ることができた。(神谷美恵子は著作の中で出会った中での私の一冊、心の支えとしてきたといっています。)
- マルクス・アウレーリウスに影響を与えたエピクテトスの「語録・要録」を知ることになった。
といったところです。
この自省録の中から文章を紹介します。第三巻の1の部分です。
「我々は急がなくてはならない、それは単に時々刻々死に近づくからだけではなく、物事にたいする洞察力や注意力が死ぬ前にすでに働かなくなってくるからである。」
ここでは人の寿命が伸びても、理解・分別・分析・判断などの知力は生理機能よりも先に衰えていくため、より善く生きていくための哲学を追求することを急がねばならないといっています。
この文章を読むとストア哲学を学んだ彼が自ら省みて、自分に対して問いかけ続けた姿が思い浮かんできます。
また、この時代の人間の寿命は40歳ぐらい(ウィキペディアによると「5歳まで成長した子供は40代程度まで生きていたと思われる」とあります)であること、このころのマルクス・アウレーリウスが50歳前後であるということを考えると、この文章を書いたころの彼の人生の残り時間に対する感覚は今の我々のそれとは違うことは想像できますね。
この本には、そのほか学びを得るたくさんの文章がつまっています。
ぜひ、なにかに思い悩んだらこの一冊を手に取ってみてください!
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