大好きです。トランス・ジャパンアルプス・レース(TJAR)

大好きです。トランス・ジャパンアルプス・レース(TJAR)

福島県よろず支援拠点の松田若菜です。すさまじく暑い夏がやっと終わり、金木犀が香る季節となりましたね。私は猛暑を言い訳にしばらくお休みしていたことを再開する予定です。それは、ランニングです!

私はもともと短距離走は好きでしたが、中・長距離走となるとあまり興味がなく、むしろ嫌いでした。なぜならシンプルに「苦しい・つらい・長い(泣)」からです。おそらくその苦手意識に拍車をかけたのは、中学・高校時代のバス通学の経験であり、朝が劇的に弱い私は、自宅からバス停までの約1kmの距離を毎朝全速力で走り抜けておりました。その厳しい自主トレ(?)の結果、中・長距離走は「追い立てられてやむなく取り組む苦行」という自分自身への刷り込みが完了しました。

しかし、その概念が変わる出来事が発生しました。それは山岳地帯や森林の登山道を走る競技、トレイルランニング(以下トレラン)の存在を知ったことです。ランナー達はデコボコの登山道を軽快に走ります。何より衝撃だったのは、ランナーが皆ニコニコと楽しそうに走っていることでした。そこで、「もしかして、走るのって楽しいの?」という気づきが与えられました。

そして同じ頃に知ったのが、トランス・ジャパンアルプス・レース(以下TJAR)でした。このレースは、日本海に面する富山湾から太平洋に面する静岡県の駿河湾までの約415km、北アルプスから中央アルプス、南アルプスを8日間以内に踏破するという、途方もないレースです。2002年から2年おきに始まったこのレースは、2012年からNHKで放送されており、私は何年か後にその再放送を観て以来、放送分のすべてのレースを観てハマったのでした。

TJARを知る前、北アルプスのコースの近くを1泊2日の登山でかすめたことがあります。
1日目:7:00ヒエ平登山口→常念岳(テント泊)
2日目:常念岳→大天井岳→燕岳→合戦尾根→19:00下山
総距離はおそらく15kmほどでしょうか。下山後の翌日はまともに歩けないほどの疲労感と、未だかつてない達成感でいっぱいでした。TJARは距離的にはその約27倍、それを8日間以内…途方もないです。

30名の出場選手はプロのアスリートではなく、仕事以外の生活の大部分をTJARの出場に向けたトレーニングや準備にあてています。優勝しても賞金や賞品が出るわけではないこのレースには、楽しいといった感覚を超えた、生きがいや使命のようなものすら感じます。出場選手はレース中、疲労と睡眠不足から、幻覚や幻聴に襲われ、ぼろぼろになりながらも自身が立てた目標に向かって進みます。目標は優勝であったり、完走であったり、選手によってそれぞれです。

トレランやTJARを知ったことをきっかけに、自分も楽しく熱く走れるような気がして、さっそくトレラン用のシューズを買い、近所を走り始め、今年の夏前までには週3回のペースで毎回5kmほど走っておりました。「楽しく走る」の境地にはまだ至っておりませんが、いずれは私も山を走ってみたい、TJARのコースを辿ってみたいという目標に向かって、徐々に距離を伸ばしていければと考えています。

先月、福島県主催の「価値デザイン経営セミナー」に事業者様とともに参加しました。「経営デザインシート(KDS)」を活用し、「〇年までにはこうしたい!」という将来の「ありたい姿」であるゴールをまず設定し、そこから現在へバックキャストする方法です。セミナーを通して、「目標設定」の重要さについて改めて学びました。

皆様は10年後、どうなっていたいでしょうか?目標設定やゴールまでの課題解決の際には、どうぞ当拠点をご活用くださいませ。