とっさの一言、ビジネス用語

とっさの一言、ビジネス用語

こんにちは、福島県よろず支援拠点の國分です。
最近は年配の経営者や先輩診断士の方から、若い人が何を言っているのか分からない、難しいカタカナ用語が増えた、というお話しをよく聞きます。

なるほどなるほど、確かに難解な用語が増えましたね。

こうしたお悩みに応えるべく、本日急遽ではありますが、ビジネス用語講座を開講させていただきます。

それでは最初の用語です。

1. アウトソース(アウトソーシング)

アウトソースは業務の一部を外部へ委託して、自社内の効率化・省力化を図ることです。
以下に例文をお示しいたします。

正:給与計算業務を社外へアウトソースし、本業に専念する。
誤:とんかつソースのボトルを強く押しすぎて、皿の外にアウトソースした。

ソースのボトルが新品だと、つい力加減を誤って、ソースが出過ぎてしまうこともありますね。皿の中だとまだ救いようがありますが、テーブルまでこぼれてしまうと大惨事です。しかし残念ながら、こういう場面でアウトソースという言葉は使いませんので、オジサマ諸氏におかれましてはご注意願いたいと思います。

2.コンセンサス

コンセンサスは「同意
の意味です。こちらも例文を確認していきましょう。

正:プロジェクトの方針について、関係者間のコンセンサスを得ておいてください。
誤:掃除機のコード、コンセンサスしておいて。

これも極めて誤用されやすい言葉ですので注意が必要です。パッと聞いた感じ「コンセント」+「さす」の合体語ですからね。若い人の前でカッコつけようとしてうっかり誤用してしまうと大恥をかきますのでこの場でしっかり押さえておきましょう。
(というか、掃除機のコードくらい自分でコンセントにさしてください!)

3.OJT(On the Job Training)

OJTは、実務を通じて仕事に慣れてもらったり、業務知識を習得もらったりする人材育成方針や教育手法です。こちらも例文を確認していきます。

正:当社は人材教育にOJT(On the Job Training)の手法を取り入れています。
誤:当社は人材教育にOJT(前が分でレーニング)の手法を取り入れています。

これは愛のムチなのか、はたまたブラック企業なのか…。新人さんに対しては色々と気にかけてあげてほしいと思いますよ、個人的には(f ^_^;)。

4.リソース

リソースは「資源
の意味です。ビジネスにおいては人材や設備など、会社の財産・資産を指す場合が多いかと思います。例文も見ていきましょう。

正:成長が見込まれる事業に社内のリソースを集中する。
誤:アウトソースしちゃったとんかつソースについて、キャベツを使ってリソースする。

これはアレですね。キャベツを使って掬っている感じですかね。いやいや、けっこうお行儀が悪いと思いますよ。素直にごめんなさいして、紙ナプキンで拭いたらいいのです。

5.サードパーティー(third party)

“第三者”の意味合いですが、ビジネス用語としては第三者団体・企業のことを指す場合が多いです。たとえばゲーム業界で、PS5やニンテンドーswitch等のゲーム機のハードは作っていませんがソフトを作っているゲームメーカーのことをサードパーティと呼んだりします。

正:人気のゲーム機について、サードパーティの参入が相次ぎ、ソフトのラインナップが増える。
誤:昨日の懇親会ではつい飲み過ぎてしまい、サードパーティ以降の記憶がない。

三次会まで参加している場合じゃないのです。コロナは5類になりましたが、患者数も増えてるとか、インフルも流行っているとか、そういう話もあるみたいですので。どうかどうかご自愛ください。

6.アサイン

最後の用語です。アサインは仕事を割り当てる、任命する、という意味の言葉です。例文を確認していきます。

正:社運を賭けた大型プロジェクトにアサインされた。
誤:サードパーティに参加したせいで終電を逃し、始発電車で自宅にアサインした。

朝インじゃなくてアサインです。勝手に漢字に変換しないように気を付けましょう。休日だとまだいいですが、平日だとまたすぐ出社ですね(汗)

いかがでしたでしょうか。

最近のカタカナ語についての理解を深めると同時に、社会人としてのあり方を深く考える良い機会になりましたね!

それでは次回の講座をお楽しみに♪(えっ、打ち切り?!)