第73代横綱 照ノ富士誕生

第73代横綱 照ノ富士誕生

今回のブログを担当いたします福島県よろず支援拠点コーディネーターの奥瀬です。

令和3年8月24日明治神宮で奉納土俵入りを行い、初めて「不知火型(しらぬい)」の土俵入りを披露してくれた。
新型コロナウイルス感染症の影響による緊急事態宣言の中、関係者のみでの初披露となったが、YouTubeで観ていると、「ん?後ろにじいちゃ・・・ご年配の男性やらお散歩途中のおばちゃ・・・いやお姉さま方がカメラ片手にいるじゃないか!(立ち入ることができるならいけばよかった・・・あ、いやマナー違反はいけません)。

2019年11月九州場所初日、私は福岡国際センターにいた。
力士たちの入り待ちをして、目の前を横綱白鵬はじめ大関貴景勝、男前の栃ノ心などがよこぎっていくところを携帯片手に動画撮影するミーハーおばちゃん全開である。
強い幕内力士入り待ち前、升席で弱い・・・もとい幕下の取り組みをなんとなく「はやく十両のとりくみになんないかな~」と思いながら眺めていたところ、「照ノ富士~」の呼び出しが聞こえた。
てるのふじ?ってあの元大関の照ノ富士?“てるる”なーんて愛称で人気を博し、“すー女”なるものを生み出したあのお茶漬けのCMにでていた照ノ富士?
だってこの取り組み序二段の取り組みだよ?とっくに引退したんじゃなかったの?
いや、あれは二代目照ノ富士?などと馬鹿なことを考えながら取り組みをみていた。

元大関がこんなところにいるの?髷は大銀杏が許されず、廻しは幕下その他大勢の黒色の木綿廻しをつけて相撲を取って(本場所だからあたりまえだが)いた。
「てるのふじ~、てるのふじ~」
と大声で声援を送る女子もいたが、その時私が思ったことは
「大関経験者が序二段で相撲を取るなんて、“やめなはれ!”。モンゴルに帰って事業でもやったほうがいいよ、照ノ富士さん」
だった。この時師匠の伊勢ケ浜親方をはじめ、1億3千万人の全国民が照ノ富士がまた大関に復活しさらに横綱になる、と思った方は私をはじめ一人もいないに違いない。

その照ノ富士が2021年8月、目の前で(YouTubeだけどね・・・)第73代横綱となって見事な不知火型の横綱土俵入りをしている。
何ほど努力したのだろう。2021年3月場所、2021年5月場所の優勝インタビューは「皆さんのおかげで元の位置に戻れた」という周りへの感謝の気持ちと、インタビュアーアナウンサーの「以前とどのように変わりましたか」の問いに「変わってないと思います」という言葉に、並々ならぬ努力があったことが見て取れる。
「引退したい」と何度も申し出た照ノ富士を引き留めた伊勢ケ浜親方もすばらしい!

余談だが、私の事務所は墨田区に従たる事務所があるからか、某日夜、近くのコンビニの前を伊勢ケ浜親方がテクテクとあるいていた場面に遭遇したり、元横綱日馬富士がコンビニでコーヒーを購入している場面に遭遇したりする確率が高いのである。

伊勢ケ浜親方、照ノ富士の相撲の才能を見抜いていたのだろう、いつも怖い親方が綱打ちのときにすごくうれしそうだったのが印象的である。
私は創業セミナーの講師を担当する機会が多くある。また経営相談で多くの方々と話をする機会をいただいている。
そのような事業主、創業希望者を数多く見てきて感じることは、「経営」をアカデミックに学ばなくても経営者としてのセンスを持ち合わせている方がいる一方で、創業セミナーを繰り返し受講している方でも「№2のポジション」が適正配置であると感じる方もいる。
仕事が正確、責任感も強く納期も守る、でも「この方はトップには向かない」と感じるのは、なにがどうだから、ではなくあくまで私の第六感(直感といいたいところだが、ここはあえて第六感とした。理由は「第六感、直感の違い」でググったら、直感=いい加減な感、第六感=生まれた時からそなわっている神秘的な感覚で絶対に外れることのない勘、だそうです)にすぎない。しかし、経営者として感じるこの「第六感」は自分の経験上ほぼ当たっているものであると思っている。

伊勢ケ浜親方、第六感が働いたのでしょう、弟子のてるる、見事に強い横綱になりました。
経営支援者としての第六感(いや、私の場合直感ですが)を働かせ、支援者には適切なアドバイスができるよう、私も日々努力しよ~っと。

福島県よろず支援拠点コーディネーター奥瀬 円


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