マタギ勘定

マタギ勘定

今回のブログを担当させていただきますコーディネーターの菅原と申します。
「金融機関から事業計画を作ってほしいと言われたけど、どのようにすればよいかわからない」などの悩みがありましたら是非ともご相談ください!

今回は「マタギ勘定」について話したいと思います。
私はこの「マタギ勘定」という言葉を「田中康弘『マタギ』枻(えい)出版社」を読んで知りました。

まず「マタギ」とは、ウィキペディアによると「東北地方・北海道から北関東・甲信越地方にかけての山岳地帯で、古い方法を用いて集団で狩猟を行うもの」と説明されています。

そして「マタギ勘定」とは仕留めた獲物を分配する際、仲間内で「猟に出たもの」と何らかの理由で「猟に出られなかったもの」の区別なく平等に同量ずつ獲物の肉を分け合うことであるということだそうです。

「マタギ勘定」は山岳地帯の小さな共同体において、長い時間を経て完成されてきた「協力行動」「利他行動」からなる相互扶助の知恵であると私は考えます。その知恵の奥には「仕留めた獲物は山の神に授けられたものであり、授けてくれた山の神に感謝する」という考え方があるのだと思います。つまり「神からあたえられたもの」は「皆のものである」から「誰が獲物を『撃った』『追い込んだ』などに関係なく」「皆で平等に分ける」ということではないでしょうか。

ちなみに「チンパンジー」には「自発的」な「利他行動」が見られないという研究結果があります。
ざっくりいうと、
①チンパンジーは他のチンパンジーからの「要求」により助けに応じる。
②チンパンジーは他のチンパンジーの状況を見て「要求」されていることは理解できる。
③チンパンジーは①②ができるといっても「自発的」な行動につながらない。
だそうです。
つまりチンパンジーは人間のように困っている人を「自発的」に助けることができないのです。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/psj/27/2/27_27.013/_pdf

この「マタギ勘定」と「チンパンジーの研究」から「人間と動物を分けるものは何か、人間の人間たらしめるものは何か」ということを考えさせられますね!

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