リーダーシップとは

リーダーシップとは

今回のブログを担当させていただくコーディネーターの菅原です。
創業・設備投資・補助金申請・金融機関借入などで「事業計画が必要となった」ときには、お気軽にご相談ください!

私個人が、ある事業者の「新規事業立ち上げ」「一から営業部署を作り上げる」プロセスに携わった経験をしました。

その中で
「営業部署を率いるリーダーはどのようなものなのか」
「チーム内の信頼できる人をどのように判別するのか、どのようにすれば、まとまるのか、そして動くのか」
ということを考えることがあり、学びが多かった一冊を紹介したいと思います。
それは、「ビジョナリー・カンパニーZERO(ジム・コリンズ、ビル・ラジアー共著、土方奈美訳 日経BP出版センター)」です。
その中でリーダーについて書かれていることで私の琴線に触れた点と考えたことを紹介します。

「『 リーダーらしい人格』というものは ない、 ということだ。」

これは意外であり、勇気づけられる言葉です。
私もリーダーらしい「風貌」「話し方」「カリスマのようなもの」があると思っていましたが、ここでは「リーダーシップ」と「人格」は別物と言っています。リーダーであっても「内気」な性格でもよいということです。この帰結は「ビジョナリー・カンパニー」シリーズが6冊刊行されており、その中で数理科学学士を持つ作者がリーダーについて数千社、数千年分のデータから導き出されたものであると述べています。そのため、かなりの信頼性があると思います。

更に腹落ちしたところは
「真のリーダーシップとは、従わない自由があるにもかかわらず、人々が付いてくることだ。単に権力を行使しているだけなのに、自分には リーダーシップ があると思っているリーダーは多い。 権力がなければ誰も自分について来ない ことに気づくと愕然とする。」
「 リーダーシップとは部下にやらなければならないことをやりたいと思わせる技術である」
「リーダーシップとは『 サイエンス(理屈)』では なく『 アート( 技能)』だ。」
「 私は軍隊にいた35 年間で 誰かに『 これは命令 だ』と 言ったことは 一度も ない。『 できるだけ丁寧に指示を伝える』 ほうが、 はるかに良いことを 知っていたからだ。」

ジム・コリンズ; ビル・ラジアー. ビジョナリー・カンパニーZERO ゼロから事業を生み出し、偉大で永続的な企業になる (p.86). 日経BP. Kindle 版.
といったところです。
私はサラリーマン経験がありますが、こういった内容を読むと、ここで言われているリーダーシップの意味を知らずに振る舞っていたことを思い出します。

次に「チーム内の信頼」について書かれたところを紹介します。

「信頼を失うというのには2種類ある。 ひとつは相手の能力への信頼を失うことだ。 相手が無能なだけで、善意の人物であるというケースだ。もうひとつは相手の人格を信頼できなくなることだ。無能な人が有能になるよう手助けすることはできる。 だが意図的に、しかも繰り返し信頼を裏切る人のことを、もう一度心から信頼 する ことはできない」
信頼というのは自分が相手方に一方的に思うという一面があり、必ずしも相手方がその信頼を認識していない問題があります。しかしながらリーダーとしてはチームをまとめるために、こういった基準を持ちながら決断しなければなりませんね。